どうも!
よっし―(@yosshi_life)です。
あなたは人と話をするとき、言葉が詰まってどもったり言葉が出てこなかったりすることはありますか?
日常的に発生しているのであれば、吃音症(きつおんしょう)の疑いがあります。
僕も幼少期からこのようなことがよくあったのですが、当時は吃音症という障害であることを知りませんでした。
それまでは滑舌が悪かったり、早く話そうとしたりするから言葉が詰まるんだというくらいにしか思っておりませんでした。
それくらい世間的にはまだ認知度が低い病気です。
それゆえ吃音症が原因で周りからわかれたりいじめられたりすることもよくあります。
僕も学生時代は吃音症のことをいじられたこともあります。
いじられても周りに合わせて笑っておりましたが、心は傷だらけになりました。
そのため自分が吃音症であることを隠すためにどんどん塞ぎ込んでいきました。
しかしこれを見ていただいたあなたに過去の僕と同じ経験はさせたくないので、当記事を書くことにしました。
今回は、吃音症についての解説及び僕なりの改善方法についてご紹介します。
Contents
吃音症とは
吃音症は、簡単に言ってしまうと「話すときに言葉が円滑に出てこない症状または障害」のことです。
大きく分けると、以下の種類に分類されます。
連声型(連発、連続型)
発声が「お、お、お、おは、おはようございます」などと、ある言葉を連続して発声する状態。伸発
「おーーーはようございます」と、語頭の音が引き伸ばされる状態。無声型(難発、無音型)
「ぉ、……(無音)」となり、最初の言葉から後ろが続かない状態。
出典:ウィキペディア
上記の事象が人と話すときに日常的に発生する場合は、吃音症の可能性を疑ってください。
吃音症にも段階があり、重くなると連発⇒伸発⇒難発と症状が追加されます。
僕は難発にまでなりました。
難発にまでなると、「ありがとうございます」「おはようございます」などお礼や挨拶の言葉が言えなくて非常に苦労しました。
部活に入っても、「挨拶が出来てなくて礼儀がなっていない奴」だというレッテルも貼られ嫌になりすぐ辞めた苦い過去もあります。
吃音症だとわかる前は、「何で上手く言葉が言えないんだ」とよく嘆いていました。
まずは吃音症によりどんな症状が現れることを知ることが大事です。
吃音症の原因
吃音症に関しては、幼少期に出るものや大人になってから発症する場合もあり原因がはっきりしておりません。
ただ幼少期になった方は、7~8割は治るようです。
僕の昔の知り合いに吃音症の方がいましたが、大人になったら治ってました。
僕の場合は、小学3年生のときに発症して現在に至ります。
普通に話しているつもりなのですが、何故か言葉が上手くことが出てこなくなりました。
「おはよう」と普通に言おうとしても、「お、お、お、おはよう」みたいにどもってしまったり、「…おはよう」みたいに言葉につまったりしました。
また電話で「よっしー」と名乗ろうとすると、「よよよよよっしーです」となってしまい自分の名前がまともに言えなくなりました。
だいぶ改善しましたが、今でも極度に緊張すると出ますね。
吃音症は言葉をちゃんと発することの出来ないジレンマから、人と話すことがどんどん嫌いになっていきました。
吃音症の改善方法
先に前置きしておきますが、吃音症をきちんと治療されたい方は医療機関に行くことをおススメします。
医療機関での治療を希望される場合は、詳細をこちらで参照のうえお医者さんに相談してください。
今回は僕の経験から、吃音症と上手く付き合いながら改善させた方法についてご紹介します。
詳細は、以下のとおりです。
①どもる言葉の前に「あ、」とか「えーっと」をつける
②どもる言葉を別の言いまわしに変える
③吃音症に理解がある人や環境を見つける
④吃音症であることを意識しない
⑤人前で歌って自信をつける
これらについて、一つずつ解説していきます。
どもる言葉の前に一言つける
一つ目は、どもる言葉の前に一言つけることです。
具体的には、言いたい言葉の前に「あ、」とか「えーっとー」とか付けてます。
僕は言葉に詰まったら大体この方法で乗り切ってます。
名前を名乗るときや。「おはようございます」「ありがとうございます」「お疲れ様です」等の挨拶が良く詰まりますので、だいたい頭に一言付けてます。
「あ、おはようございます」「えーっと、お疲れ様です」とかはよく使ってます。
恐らく吃音者の方で、上記の言葉に詰まる方はかなり多いのではないでしょうか。
僕なりに理由を分析してみたのですが、出会いがしらの一発目の言葉を発する時はとても緊張します。
その緊張のせいで詰まりやすいのだと僕の経験からは感じました。
一言頭につけるだけで頭で詰まることはかなり減りますので、試してみてください。
どもる言葉を別の言いまわしに変える
2つ目は、どもる言葉を別の言いまわしに変えることです。
自分が詰まりやすい言葉というのは、吃音者の方であればあるはずです。
これらについては、どもる言葉の前に一言つけても、緊張によって「難発」の症状が出てしまい言葉がそもそも出てこない場合があります。
僕の経験上よくあるのは、「おはようございます」「ありがとうございます」「よろしくお願いします」というワードが言えないことが多々あります。
共通するのが、相手と話す際に会話の流れの1発目に発する言葉ということです。
僕の場合は、以下のように言い換えると乗り切ってます。
・「おはようございます」「ありがとうございます」⇒「ど~も」
・「よろしくお願いします」⇒「お願いします」
かしこまった言葉ではなく、くだけた言い方の方が楽に話せますね。
人と話して感じたのが、言い方なんて大して気にしていないので、似たような言葉が言えれば問題ないです。
吃音症に理解がある人や環境を見つける
3つ目は、吃音症を理解してくれる人や環境を見つけることです。
吃音症を理解してくれる方が周りに一人でもいれば喋っている間も心が安らげます。
僕は幸い友人には恵まれていた時期も結構あったので、親しい友人の間では気にせず話せました。
しかし、世間的には吃音症と滑舌が悪いと同じで考えている方が多い傾向にあります
滑舌が悪いお笑い芸人をテレビで見ている方も多いので、いじられることもあります。
僕も学生時代の一時期に「滑舌が悪い」と散々いじられました。
当時は吃音症のことを知らなかったため、家族も僕も単に滑舌が悪いだけなので焦らずゆっくり話せば大丈夫だと考えてました。
しかしいくらそうしてもどもりや言葉の詰まりが治ることはありませんでした。
むしろ言われると余計に焦って喋ってしまうようになりました。
吃音症の存在を知ったのは数年前の話です。
もっと早く知っていれば理解を得やすかったのにと思ってしまいました。
このように吃音症をそもそも知らない方も多いため、単に滑舌が悪いのではなく吃音症であると話してみてください。
あなたの吃音症のことを理解してくれる方は必ずいます。
諦めずに探してみてください。
もしそれでも見つからないようでしたら、言友会という吃音症のセルフケアグループがありますので、そちらの会合に参加してみるのもありです。
(詳細はこちら)
またインターネット上で理解者を探してみましょう。
Twitter等のSNSでは、僕を含めて吃音症で悩んでいる方はたくさんいます。
同じ症状を持っている方ですと、互いの症状に関する理解もあるので気軽に話せます。
吃音症であることを意識しない
4つ目は、吃音症であることを意識しないことです。
吃音症であることを意識してまうと、余計に緊張してしまいます。
僕も人と話すときはあまり意識しないようにして喋っております。
親しい方と話をするなかでも意識して練習してみましょう。
慣れてきたら、知らない方とも話してみましょう。
コンビニの店員さんとかで試してみるのはありですね。
かなりキツイと思いますが、知らない方と話す際の緊張に慣れることも必要です。
自分が吃音症と意識せず、緊張に慣れることが改善する一歩に繋がっていきます。
結構大変なので、出来そうな方だけやってください。
決して無理をしてやらないようにしてください。
人前で歌って自信をつける
5つ目は、人前で歌って自信をつけることです。
吃音で喋れないので、歌なんて歌えるわけないだろうと思われる方もいるかもしれません。
しかし、歌の中でも言葉を発しても、どもったり言葉に詰まることはありません。
理由はリズムに合わせて自分のペースで言葉を出せるからだと僕は考えています。
歌を用いて言葉を発する練習というのは、吃音に悩まされたイギリス国王ジョージ6世を題材とした映画「英国王のスピーチ」の中でも紹介されておりました。
吃音者にとって、吃音を気にせず言葉を発するということは夢のようなことです。
歌は言葉や気持ちを乗せて発せられる素晴らしいものです。
またそれに加えてカラオケなんかで人前で歌うことに慣れると、人前に出て言葉を発することへの抵抗や緊張も和らぎます。
吃音は緊張からも発声することが多いため、かなり有効です。
僕の場合は、歌の楽しさに夢中になったことから、吃音による人前に出ることへの恐怖を克服しました。
カラオケで人前で歌うことに加えてライブハウスで人前で歌うことで、人前で言葉を発することへの抵抗や緊張がかなり和らぎました。
ただ最初は人前で歌うことに抵抗があると思いますので、一人カラオケに行って練習することをおススメします。
一人カラオケでの練習に関しましては、下記の記事を参照ください。
歌で人前で言葉を発することに慣れて自信をつけることにより、人前で話す際の緊張が和らぐようになり吃音が出にくくなりますので試してみてください。
(全く吃音が出なくなるわけではないので、ご注意ください。)
最後に
どもったり言葉に詰まったりすることが、滑舌の悪さや早口ということで片づけられた方も多いと思います。
苦しかったと思います。
僕も昔はそうでした。
ただし、吃音症は滑舌を良くしてもゆっくり話すようにしてもそれだけでは改善されません。
吃音症と向き合い、吃音症に慣れることが必要となってきます。
今回僕が示した方法については、あくまで僕が実践して改善できた方法となります。
本記事が吃音症に苦しんでいる方へ少しでも役に立つことを願っています。